こんにちは、イラストレーターの さとうみなこ です。
2022年2月21日発売のNHKテレビテキスト「きょうの健康3月号 P42〜P49『大腸の病気 最新治療』」カットイラストを担当させていただきました。
「大腸」についての最新治療情報です
病気がテーマのお仕事は殆どは中高年層の人物を描くことが多いのですが、今回は20〜30歳代が主要キャラクター。若者感を表現できるか、ちょっと緊張しながら描きました。
ミドルエイジやシニア層のキャラクターはある程度キャラ造形のパターンができているのですが、若い人は流行を取り入れつつ描かないと「若者感」が出ないので、パターン化して描けないのが難点です。私は幸い大学生や20代の若い人たちと交流する機会が多いので、今回は彼らをモデルに描いてみました。うまく若者感が出てるかな。
描きながら思いましたが、若い人たちが病気になる姿というのは何とも辛いです。歳をとった人なら病気になっても構わないと思っている訳ではありませんが、普段交流している若い人たちを思うと、これから新しいことをどんどん経験して人生を楽しんでいく年代に大きな病気をしてしまうのは辛いことだと、つい考えてしまいます。
もし病気になってしまっても、怖がらず諦めず、治療に専念して健康を取り戻して欲しい。そのための情報として私のイラストが役に立てたら、こんなに嬉しいことは無いなぁと、若者たちへのエールを込めて描きました。
推し記事は「シネマ・ノスタルジア」
今月号で自分が担当したページの他に、オススメしたい記事をご紹介します。
今月号のイチ推しは「シネマ・ノスタルジア最終回『勝手にしやがれ』(P122〜P123)」という記事です。
この1年間、毎号楽しみにしていたDr.シネマニアの名画コーナーも最終回を迎えて寂しい気分です。でも最後に私の大好きな「勝手にしやがれ」を書いてくれて嬉しい!!
私がこの映画を最初に観たのは20代の初め頃、今から30年くらい前です。当時は既にレトロ映画と位置付けられてた作品ですが、二十歳過ぎの私にはとても斬新でショッキングで、衝撃を受けた作品です。どの辺に衝撃を受けたのかについては、このコラムに書かれているそのままで、読みながらウンウンうなづいてしまいました。鑑賞後に名画座を出た時、夏の日差しの中で見慣れた街の風景がどこか違う場所のように感じたのも、全く一緒です。私が観た時の更に30年以上前に制作された映画を、その当時の若者が同じように感じていたのかと。ちょっとした驚きです。
自分より年上の年代の方も、同じように感じ、それから何十年経ってもずっとこの映画が「新しく」若い人たちに響いていくのでしょうか。今の大学生たちにこの映画を見た人がいたら、永遠に語り継がれる、こういう作品を「名画」と呼ぶのでしょう。
この1年間、数々の名画を語ってくれたDr.シネマニアに感謝します。
ありがとうございました!!
書店で見かけたら手に取っていただけると嬉しいです。