こんにちは、イラストレーターの さとうみなこ です。
2020年5月21日発売のNHKテレビテキスト「きょうの健康6月号」P58〜P61『夏を迎える前に総復習!シニアのための熱中症対策』」カットイラストを担当させていただきました。
今回のテーマは「シニア世代の熱中症対策」
「きょうの健康」のお仕事は、シニア世代の人物イラストを描くことが多いです。
今回も60代〜80代の年齢層が中心のイラストでしたが、最近のシニア世代は若々しくおしゃれな方が多いので、ひと昔のような「地味な服に身を包んだ(あるいは着物姿の)髪を結っているおばあさん」「髪がちょっと薄い、シャツにスラックスを履いた固い感じのおじいさん」という『分かりやすいアイコン』も時代遅れのようで使えません。
今回は、シニア世代を見守る若い人も同時に描いているので、「おしゃれだけど落ち着いたファッションのシニア」と「いかにも若々しい若者」の差を大きくつけて、分かりやすく描くことを心がけました。
『屋外での熱中症対策』のイラストは、最初は女性キャラと吹き出しだけのものだったんですが、後から「木陰で歩いている」シチュエーションに変更となり、急遽背景を描くことになりました。すでにイラストは完成した状態での修正だったのですが、私は「Adobe Illustrator」で作成しているので、配置をずらしたり描き加えたりするのは比較的楽に行うことができました。
「きょうの健康」は、納品後にこういった修正は頻繁に入ります。月刊誌なのでスケジュールもタイトで、急いで修正データを納めなければいけなかったりしますが、Adobe Illustratorだとデータがベクターなので、小さな修正なら時間をかけずにできるので、とても重宝しています。
推し記事は「最新!日本人の理想の食事」
今月号で自分が担当したページの他に、オススメしたい記事をご紹介します。
今月号のイチ推しは「最新!日本人の理想の食事(P25〜P41)」という記事です。
ついに夫が糖尿病になってしまいました。料理をするのは不得意なので、毎日献立をたてるのに苦労しています。ただ夫は標準体型なのでカロリー制限などはなく、「食事する時間を決める」「野菜を最初に食べてから肉や魚、ご飯を食べる」など、急激に血糖値があがるスパイク現象を抑えることに重点を置いた食生活を心がけるよう指導を受けています。
考えてみたら、夕食は栄養バランスのとれた献立にするよう気をつけていましたが、朝食はパンと目玉焼きだけ、お昼はパスタやラーメンだけ、みたいな感じで、三食全てに気を使っていたわけではなかったなぁと反省しきりです。今は各食事になるべく野菜を多く取るよう、心がけています。
糖尿病だけで考えるならば、高タンパク高脂質・低糖質の食事を心がければいい話ですが、ご飯の代わりに肉をたくさん食べると今度は腎臓病を患う恐れが出てきます。何事もバランスが大事、いろんなものを程よく食べれば良い、という事はわかるんですが「じゃバランスのいい食事ってどういうもの?」と具体的にピンとこなかったりします。
この記事はシニア世代の食生活について書かれていますが、私のような中高年世代にもとても参考になる記事が多かったです。昔は良いとされていたものも色々刷新されているので、頭のなかにある古い情報も新しくバージョンアップしていきたいですね。
書店で見かけたら手に取っていただけると嬉しいです。