こんにちは、イラストレーターの さとうみなこ です。
2019年12月9日発売の『別冊NHKきょうの健康 シニア女性の骨盤臓器脱』本文カットイラストを担当させていただきました。
女性はあまり人に言えずに悩んでる?「骨盤臓器脱」という症状
2018年3月に発売されたNHKテレビテキスト「きょうの健康4月号」で担当した特集記事と同じ病気について、イラストを描かせていただきました。
あまり聞かない症状だし、何より人には相談しづらい・・・そんな悩みを抱えている女性が多いのではないのでしょうか。この別冊は、テキストの特集記事よりかなり踏み込んだ詳しい内容になっています。私も前回イラストを担当した時に驚いた記事だったので、興味深く読みました。
症状を表すイラストは、何より正確さを第一に
こういった医療情報のイラストを描き始めて、20年近く経ちます。
制作をする際にいつも心がけていることは「人体を正確にわかりやすく描写する」ことです。症状を正確に読者の方に伝えるイラストの場合はデフォルメは必要最小限にとどめ、なるべく正確に人体を描いています。
この本にも、症状に効く体操が何点か出てきますが、手の位置、足の開き方、腰の下げ方など、少しでも間違って描いてしまったら、正しい体操になりません。もちろん分かりやすい見せ方なども重要なポイントですので、編集さんと細かく打ち合わせをしながら、慎重に丁寧に、間違いのないよう描きました。
病気についてのイラストは、優しく柔らかいテイストになるように
病気系の本を手に取る方は、自分の身体に何らかの不安を持っている方が殆どだと思います。「難しくて、怖い」そういった悩みを抱えている方に安心していただけるように、不安を取り除いていただけるように、親しみやすく、優しく、柔らかいイラストになるよう、常に心がけています。また、本を読む方に伝わりやすいよう、表情や動きなどを大げさにつけたりもしていますが、肝心な人の形については正確に、デフォルメしすぎないよう、気をつけて描いています。
今回の本は「女性誌に掲載されるようなイラストで」との要望を受けました。女性誌というと「スタイリッシュでカッコよい」というイメージですが、そこは「可愛らしく」を優先させ、少し頭身を高くして、年齢層も読者の方に合わせて高めに設定して、イラストを描きました。
書店で見かけたら手に取っていただけると嬉しいです。